
エアコン取付副業の単価相場を知りたい人へ。標準工事で8,000〜12,000円、隠蔽配管で25,000〜45,000円が2026年の実勢単価だ。工事種別ごとの詳細な相場を、現場歴18年の視点で解説する。
2026年版|エアコン取付の単価相場まとめ
🏠 副業案件マッチング
副業でエアコン取付をやるなら、まず単価の全体像を把握する必要がある。工事の種類によって単価は3〜5倍以上変わる。以下の表が2026年時点の実勢相場だ。
| 工事種別 | 単価相場(1台あたり) | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 標準取付(新規・1階壁面) | 8,000〜12,000円 | 45〜90分 |
| 標準取付(2階・脚立作業) | 10,000〜15,000円 | 60〜120分 |
| 移設工事(取外し+取付) | 15,000〜25,000円 | 90〜150分 |
| 隠蔽配管(既設ルート使用) | 25,000〜35,000円 | 2〜4時間 |
| 隠蔽配管(新規ルート開設) | 35,000〜55,000円 | 4〜8時間 |
| 天吊り・業務用エアコン取付 | 50,000〜120,000円 | 半日〜1日 |
| 困難工事(狭小・特殊形状) | +5,000〜15,000円(加算) | 状況による |
副業として請け負う場合は、上記が「受け取れる単価」の目安になる。ただし、発注元(家電量販店・専門業者・マッチングアプリ)によって変わる。詳しくは後述する。
標準工事の単価相場|8,000〜12,000円の内訳
標準工事とは何か
標準工事とは、室内機・室外機の設置がスムーズにできる条件を指す。具体的には次の条件が揃った現場だ。
- 配管穴がすでにある(または簡単に開けられる)
- 室外機を地面または1階ベランダに置ける
- 配管の延長が4m以内に収まる
- 電源コンセントが200V対応済み
この条件が揃えば、1台あたり45〜90分で完了できる。時給換算すると6,000〜10,000円前後になる。
発注元別の単価比較
同じ標準工事でも、どこから仕事をもらうかで単価が変わる。
| 発注元 | 標準工事単価 | 特徴 |
|---|---|---|
| 家電量販店(下請け) | 6,000〜9,000円 | 案件が多い・単価低め |
| エアコン工事専門業者 | 8,000〜12,000円 | 安定供給・中間マージンあり |
| マッチングアプリ(ユアマイスター等) | 10,000〜15,000円 | 手数料20〜30%引かれる |
| 個人直受け(SNS・紹介) | 12,000〜18,000円 | 利益率最大・集客が必要 |
副業を始めたばかりの時期は量販店下請けから入るケースが多い。しかし単価は6,000〜9,000円と低い。繁忙期の5〜9月でも、この単価では1日5台こなしても45,000円止まりだ。
エアコン工事の副業で月にいくら稼げるか?現実的な収入シミュレーションでは、発注元別の月収差も詳しく解説している。参考にしてほしい。
隠蔽配管工事の単価相場|25,000〜55,000円
🏢 業務用エアコン設置
隠蔽配管が高単価な理由
隠蔽配管とは、配管を壁の内側に通す施工方法だ。見た目がきれいに仕上がる一方、技術難易度が高い。単価が高い理由は3つある。
- 壁内の配管経路を正確に把握する必要がある
- 既存配管が詰まっていれば新規開設が必要になる
- 漏れや不具合が出たとき原因特定が困難
実際に私が現場で経験した案件では、隠蔽配管の新規ルート開設に7時間かかったことがある。壁の中で既存の電気配線と干渉していて、ルートを2回変更した。単価は45,000円だったが、時給換算すると6,400円程度になった。
隠蔽配管は高単価に見えるが、時間がかかるため必ずしも効率がいいとは限らない。特に経験が少ないうちは、標準工事を1日4〜5台こなす方が収入面では有利なケースが多い。
隠蔽配管の工事種別と単価の違い
隠蔽配管にも種類がある。単価が変わる主な分岐点は「既設ルートがあるか」だ。
- 既設ルート使用(配管そのまま流用):25,000〜35,000円。既に壁内に配管経路が通っており、冷媒管を引き直すだけ。比較的スムーズに終わる。
- 既設ルート使用(配管更新):30,000〜40,000円。配管径変更や劣化による入れ替えが必要なケース。
- 新規ルート開設:35,000〜55,000円。壁に新たに経路を作る必要がある。最も難易度が高く、時間もかかる。
困難工事の加算単価|+5,000〜15,000円
困難工事とみなされる条件
標準工事の条件から外れると、追加料金が発生する。副業で受ける際は必ず事前に確認すべき項目だ。
| 困難工事の種類 | 追加加算額 |
|---|---|
| 配管延長(4m超、1mごと) | +1,500〜2,500円/m |
| 電源コンセント新設(100V→200V) | +10,000〜20,000円 |
| 3階以上への室外機吊り下げ | +8,000〜15,000円 |
| 既設機器の取外し・廃棄 | +3,000〜6,000円 |
| 狭小スペース(クローゼット内等) | +5,000〜10,000円 |
| コンクリート壁への穴あけ | +5,000〜12,000円 |
18年の経験から言うと、現場に着いてから「標準工事だと思っていたのに困難工事だった」というケースが最もトラブルになりやすい。事前の現場確認を必ず行うこと。写真だけでは判断できない場合は、依頼者に追加費用の可能性を伝えておくことが大切だ。
電源工事は電気工事士資格が必須
コンセント新設や電源回路の増設には、電気工事士の資格が法律上必要だ。無資格での施工は電気工事士法違反になる。副業を始める前に資格の有無を確認してほしい。エアコン取付の副業に必要な資格と法律知識で詳しく解説しているので参考にしてほしい。
資格取得については電気技術者試験センター(公式)で試験日程や受験申込ができる。
業務用エアコンの単価相場|50,000〜120,000円
業務用は単価が高い分、リスクも大きい
業務用エアコン(天吊り・床置き・ダクト型)は1台の単価が大きい。しかし副業初心者が手を出すには注意が必要だ。
- 天吊り型は脚立・足場を使った高所作業になる
- 4方向カセット型は天井開口が必要な場合もある
- 三相200V電源の知識と経験が不可欠
- フロン回収作業には別途資格が必要なケースがある
業務用の場合、1件で50,000〜120,000円になるが、半日〜1日かかる。時給換算すると6,000〜10,000円程度で、標準工事の連続施工と大差ない場合もある。
フロン類の取扱いについてはフロン類取扱技術者の資格とエアコン工事副業での必要性も確認してほしい。
単価を上げるための3つの方法
方法①:直受けルートを作る
量販店下請けの単価は低い。理由は中間マージンが抜かれるからだ。下請けで経験を積んだあと、SNSや紹介で直受けルートを作ると単価が1.5〜2倍になる。直受けで標準工事12,000〜18,000円が現実的な水準だ。
方法②:施工できる工事の幅を広げる
標準工事しかできないと、単価の上限が低い。隠蔽配管・電源工事・業務用まで対応できれば、発注者から見た価値が上がる。結果として単価交渉でも優位に立てる。
方法③:繁忙期に稼働を集中させる
エアコン工事の需要は6〜8月に集中する。繁忙期は単価が通常より10〜20%高くなるケースが多い。また需要過多で「早くやってくれれば少し高くても構わない」という顧客も増える。夏のエアコン取り付け繁忙期に最大限稼ぐ方法で具体的な稼ぎ方を解説している。
単価の交渉術|現場歴18年が使う3つのポイント
実際に私が現場で使ってきた単価交渉の方法を3つ紹介する。
1. 施工実績の写真を見せる。「〇件施工しました」よりも、きれいに仕上がった現場写真を10枚見せる方が相手の納得感が高い。単価交渉前に施工実績フォルダを作っておくこと。
2. 対応工事の幅を明示する。「隠蔽配管・電源工事・業務用も対応可能」と伝えるだけで、発注者の評価が変わる。資格保有を証明できれば単価も上がりやすい。
3. 繁忙期に交渉する。需要が高まる5〜8月は、発注者側も「確実にやってくれる人」を求めている。このタイミングで単価を1,000〜2,000円上げる交渉をすると通りやすい。
副業収入の税務処理も忘れずに
副業収入が年間20万円を超えたら確定申告が必要だ。エアコン工事の副業では、工具代・交通費・通信費なども経費として計上できる。適切に処理すれば課税額を下げられる。詳しくはエアコン工事副業の確定申告|必要経費と申告手順を確認してほしい。
よくある質問(FAQ)
Q. 副業でエアコン取付を1日やったらいくら稼げますか?
A. 標準工事を1日4台こなせば、単価10,000円で40,000円の売上になります。移動時間を含めると1台あたり2〜2.5時間かかるため、8〜10時間働いて3〜5台が現実的な目安です。繁忙期の6〜8月は効率よく稼げるシーズンです。
Q. 隠蔽配管工事は未経験でも副業で受けられますか?
A. 未経験での受注はリスクが高いです。隠蔽配管は壁内の構造や配管経路を正確に把握できないと、施工ミスや再工事が発生します。まず標準工事で50〜100件の実績を積んでから挑戦することをおすすめします。
Q. エアコン取付の副業は電気工事士の資格がないとできませんか?
A. 室内機・室外機の取付けだけであれば資格不要です。ただしコンセント交換・電源回路の新設・100Vから200Vへの変更は第二種電気工事士以上の資格が法律上必要です。無資格での電気工事は罰則の対象になります。
Q. 家電量販店の下請けとマッチングアプリ、どちらが稼ぎやすいですか?
A. 案件数の安定性では量販店下請けが有利です。ただし単価は6,000〜9,000円と低め。マッチングアプリは手数料が20〜30%引かれますが、それでも量販店より手取りが多いケースが多いです。副業開始時は量販店で経験を積み、慣れたらマッチングアプリや直受けに移行するのが定石です。
Q. 困難工事の追加料金を後から請求するとトラブルになりませんか?
A. 事前説明なしの追加請求はトラブルの原因になります。対策として、見積もり時に「現場確認後に追加費用が発生する可能性が